春なのに

4月4日(水)

夕方、雷とともに、急に降り出した雨がやっと止んだ。
私は気づかなかったが、雪が混じっていたらしい。
もう、桜が咲いた春なのに。
身支度をして部屋を出る。
寒い!
あわてて部屋に戻って、真冬用のファーのコートに着替える。

タクシーで西新宿のホテルへ。
1ヵ月ぶりに名古屋のT川社長から予約が入った。
私の大切なお客さん。ロビーを歩く足どりも軽い。

ホテル内の中華レストランでご馳走になる。
やはり年度末で忙しかったとのこと。
たぶん、そんなことかなぁ、と思っていたが、飽きられちゃったかな、と不安にならなかったかというと嘘になる。
なにしろ、今日で26回目の指名。
1年と3ヶ月でだから、月に2度は指名してもらっている計算だ。

お部屋に戻り、シャワーを浴びて、久しぶりのお相手。

ずいぶん慣れたとはいえ、長さ15cm、雁の太さは5cmのビッグ・コックを私の小さめの口でしゃぶるのはたいへん。

少し早めだけども、手に握って、前向き(対面)で跨がり、先端をアナルに当てて腰を沈める。
たっぷり潤滑液を注入したアナルがズブズブと太い棒を飲み込んでいく。
でも、さすがにきつい。
「はあ〜〜ぁ」と大きく息を吐いて、根元まで納める。
ここまでは、いつも私が主導権。

「入ったかい」とT川さん、
「はい」と私。
「じゃあ、いくよ」

T川さんの突き上げが始まる。
「あっ、はっ、あっ」
リズムに合わせて、私も腰を使う。

だんだんアナルが練れてきて、出し入れの振幅が大きくなる。
それに応じて、私の乱れ方も大きくなる。

奥の方に棒が当たる。
「あっ、あっ、いい、いい〜っ」
本気のよがり声が漏れてしまう。

それまで、私の黒革のコルセットでくびれたウェストを支えていたT川さんの手が、丸いグレープフルーツのような胸をつかむ。

私の弱点を熟知している指が、突き出した乳首の先で揺れているリングにかかる。
「あっ、い〜ぃ、感じちゃう」
私は、身体を反らして、乳首をより強く刺激する。

T川さんの突き上げのリズムが早くなる。
私の限界は近い。
グングン高まって、頭の中が白くなる。

「あ〜っ、いく、いく、いっちゃう、いっちゃう」

ぽ〜んと意識が飛ぶ。


今夜は、1時間延長なので、時間はたっぷりある。

一休みした後、洗面所の大鏡の前に連れていかれる。
尻を突き出したポーズをとらされる。

鏡の中には、とろんとした目をした大きなおっぱいの女が写っている。
洗面台の陰にかくれて、私の股間は見えない。
こうやって見ると、私はもう完全に女だ。
そんなつまらないことを考えていたら、すっかり緩んだアナルにT川さんの太竿が、再び侵入してきた。

あとはもう覚えていない。
いやというほど感じさせられ、誘導されるままにいやらしい言葉を言わされ、その言葉にまた興奮して狂う。

どれだけ翻弄されたのか、やっとアナルの奥にたっぷり注がれ、洗面所の床に崩れ落ちた。

熱いシャワーを浴びて、やっと正気を取り戻す。
乱れた髪と化粧を直し、身支度をする。

「よかったよ。また頼むよ」
「ありがとうございました。またよろしくお願いします」
「気をつけて帰りなさい」
タクシー代を渡される。
深夜でもせいぜい1500円しないのに、1万円札が2枚。
これは料金とは別で、純粋にチップ。

脱力した身体が辛い。
なんとか堪えて、ロビーを過ぎり、タクシー乗り場へ。

外はやっぱり寒い、でも身体の中はまだ熱い春の夜だった。

超超ご無沙汰でした

2007年1月25日(木)

超超ご無沙汰でした。
2月中旬になってなんですが、今年もよろしくお願いします。

というか、もう誰もここを見てない?

取り立てて変化のない毎日です。
相変わらず、男性のSexのお相手をする仕事をしています。
常連さんの顔ぶれは少しずつ入れ代わっても、お蔭様で人数的には増えたり減ったりで大きな変化はなし。
倶楽部での売り上げ順位も3〜7番手くらいを行ったり来たりです。
順調と言えば順調、まんねりと言えばまんねり。

あと、倶楽部の親会社の関係で、秋のファッションショー・シーズンにはモデル、年末・年始はのパーティー・シーズンにはコンパニオンに駆り出され、けっこう忙しい日々です。

身体に疲れがたまると、ますます仲良く(というか深い関係になっている)同僚の弥生さんの車で、近場の温泉に行き、心と体を癒しています。

「日記」を書かなくなったのは、忙しいのに加えて、精神的にとても落ち着いたからでしょうか。

「日記」を書かなければいられなかったころは、精神的に不安定で、ネットを通じてでも誰かとつながっていなければいられなかったのだと思います。

これからは、もっと気楽に「日記」を書いてみたいと思ってます。

では、また。

近況

7月7日(金)

また、すっかり「日記」の間が空いてしまった。

仕事もプライベートも順調、特に変わったこともない忙しい毎日なので、ついついこの「日記」のことを忘れてしまう。

変わったことをひとつ思い出した。
誕生日の午後、改名の届けを区役所に出しに行った。
係の人が、申請書類を一覧して「はい、けっこうです」と言う。
あっけないほど簡単に「正樹」は「美咲」になった。

でも、日常がとくに変わったわけではない。
見かけと本名が一致するようになっただけ。
もともとできるだけ本名は使わないようにしていたし。
たまにカードを使うとき、「おや?」という顔をされなくなったくらいだろうか。

あと、6月の半ばに、弥生さんと西伊豆堂ヶ島温泉に行ってきた。
東伊豆の温泉は、お客さんに何度も連れていってもらったが、西伊豆堂ヶ島は初めて。

例によって、お互いのスケジュールが詰まっていて1泊しかできなかったが、内湯に2度、海のそばの露天風呂に2度、計4回も温泉に入って、のんびりしてきた。
最初はちょっと緊張した女湯も、股間にちょっとだけ細工をすれば問題なしで、もうすっかり慣れてしまった。

まあ、こんな感じの近況です。
つまらない「日記」で、ごめんなさい。

狂い咲き?

5月7日(日)

ベランダから見下ろす神宮の森も、いつの間にか青葉一色になってしまった。

相変わらず忙しい。
そんなにガツガツ仕事をしているわけではないのに、娼婦としてのお客さんのお相手に加えて、ときどき入るパーティー・コンパニオンの仕事、それに先月は、頼まれるままにファッションショーのモデルもしてしまった。

一応、ウォーキングのレッスンを受けたものの、モデルなんてまったくの素人。
「いいのかなぁ」と思いながら舞台に出たら、人の視線を集めるのってけっこう快感で、またやってみたくなった。
でも、モデルって舞台裏はけっこうたいへんで、あわただしいなんてもんじゃない。
周囲なんて気にする暇なく、脱いで裸になってまた着ての繰り返し。
もちろん下はしっかり前張りしてったけど、思っていたよりハードでした。

GWの連休こそ、常連さんのかなりの部分が東京からいなくなってしまったせいで、少し暇だったけど、3月、4月と月間自己記録を連続更新。
先月は、倶楽部の娼婦の水揚げランクで、定位置の5〜6番から初めて抜け出して4番目。
ベスト3も目前だ。
競ってるのは、私より2〜8歳も若い本物の女の子たち。
それを考えたら、すごい大健闘。
自分では理由はわからないのだけど、事務所の話では、初会のお客さんのリピーター率がかなり上がっているらしい。

事務所には26歳で登録してあるが、実年齢は、今月末の誕生日が来ると30歳。
やっぱり狂い咲きだろうか?

そんな調子だから、遊んでる暇も、買い物をする暇もろくにない。
たまに仕事のない日があると、ひたすら休息してる(寝てる)状態。
だから、貯金通帳の残高は、この2カ月ほどは、毎月100万単位で増えていく。

タイに行って手術して、戸籍を女性に変えて、小さなお店を開くくらいのお金はもう溜まってる。
でも、ほんとうに何をしたいのか、まだわからない。
お店って言ったっていろいろあるし。

だから、まだしばらくは、今の仕事を続けるつもり。
GW明けの今週末は、もう予約がびっしり。
頑張らなくちゃ。

黄金の茶釜

4月21日(金)

赤坂の高級ホテルの豪華な洗面台に手をついて、突き出したお尻に、今日で6回目のS岡さんのたくましいものが出入りする。
鏡の中には、乳首にリングがついた大きなおっぱいを揺らし、口を半開きにした私が写っている。
出し入れにタイミングを合わせて、腰を使い、小さく息を吸っては吐く。

リズミカルだったS岡さんの動きが少し早くなる。
私は、吸い込むように大きく息を吸う。
「ううっ」という小さなうめき声とともに動きが止まった。

シャワーを浴びて、身支度をして、事務所に送る報告メールの内容チェックをしてもらおうとしたら、いきなりこんなことを言われた。

S「なあ美咲、自分のあそこ、わかってるのか?」
美「えっ? 何のことですか」
S「ここのことだよ」
お尻を軽く叩かれる。
S「俺も、ずいぶんいろいろな女やニューハーフと遊んできたけど、美咲のあそこみたいなのは、初めてだよ」
美「そうですか。お世辞でもうれしいです」
S「嘘じゃないって。なんて言うか、フィット感がすごいんだよ。大袈裟じゃなく、絡みついてくるような感じなんだ。さっきだって、まだのつもりが、ぐっと吸い込まれる感じになって、堪えきれなかったんだ」
美「ありがとうございます。でも自分では、ほんとうにわからないんですよ」

今までも、似たようなことは言われたことは何度かある。
この仕事を始めて間もないころ、「あんた、黄金の茶釜やで。大事に使いな」と年配のお客さんに言われた。
なんのことかよくわからず、オーナーに尋ねたら、笑いながら「お尻が名器ってことよ。よかったわね」と教えてくれた。

でも、実感としては、ほんとうにわからない。
そもそも、ペニスを穴に入れてどうなると気持ちがいいのかがよくわからない。
男の子時代、何度か女の子のあそこに入れたけど、ヌルって感じはしたけど、フィット感という感じではなかったと思う。
むしろ緩い感じで、それは自分のものが小さいせいだろうと思っていた。

でも、もし、ほんとうに名器なら、今の仕事は天職だったということになるけど・・・・。

もう4月・・・・

この「日記」、ずいぶん間があいてしまった。
「娼婦の日常」の準備篇だけ書いて、本篇を書かなければ格好がつかない。

でも、3月はやたらと忙しかった。
寒さが峠を越して、だんだん暖かくなると、人間も発情期になるようだ。
昔の人が、「色情」のことを「春情」とも言ったのは、そうしたことなのだろうか。

3月は、延べ52人のお相手をした。
月間の自己新記録。
それに加えて、パーティー・コンパニオンの仕事が5回も入り、休みの日は4日間しかなかった。

昨年よりずっと早く咲いた桜も、ホテルに出張する行き帰りにタクシーの窓から眺めたくらいで、お花見にも行けなかった。
もっとも、私の部屋のベランダに出れば、明治神宮の森の桜が見下ろせるのだけど。

これだけ忙しいと、睡眠時間を確保するのが最優先で、パソコンに向かう時間は少なくなってしまう。

ということで、もうしばらくお待ちください。
少し暇になったら、もっと長い「日記」を書きますから。

娼婦の日常(準備篇)

3月8日(水)

平日(月〜木)は、よほど早い予約が入っていない限り、私はだいたい11時過ぎに目を覚ます。
私室の方のベッド(シングル)を出て、まずコーヒー・メーカーをセット。

それから、浴室へ。
クリーム色のトレーナーの上下を脱ぎ、シャワーを浴びる。
まずシャンプーで髪を洗う。
濡れた髪にコンディショナーを擦り込んでピンク色のタオルで包む。

シャワーのノズルを洗腸用に付け替えて、お商売道具を奥まで何度もしっかり洗う。
ノズルを元に戻して、ボディを洗う。
自分では見えない乳房の下側やクリペニも丁寧に洗う。

ついでに昨日使った下着類を洗う。
レースを使ったものが多いので、手洗いの方が痛まない。

最後に髪をすすいで、浴室から出る。

バスロープ姿で、髪を自然乾燥させながら、コーヒーを飲み、新聞を読む。
パソコンで、予約の変更や急ぎのメールがないかをチェックする。
ここまででだいたい1時間ちょっと。

ここから先は、予約があるか、ないか(つまり休日)、予約があるにしても、お客さんと外で会うか、仕事部屋で会うかによって段取りが異なる。
今日は、最初のお客さんを仕事部屋に迎えるので、そっちの段取りを書いてみよう。

髪をドライヤーで乾かし、広がり過ぎないようにふんわりまとめる。
化粧は、きっちりするが、少なくとも昼間はあまり濃くないOL風。

今の季節なら、タンクトップにカーディガン、黒かベージュのパンツという、ごく普通の外出着で、すぐ近く(徒歩3分)のレストランへ。
特別なことがない限り、9種類あるランチメニューの中から選んで食べる。
食べ終わるとだいたい14時ごろになっている。

花屋さんとコンビニに寄って部屋に戻り、お掃除にかかる。
玄関、廊下、仕事部屋と掃除機をかけ、浴室、トイレもきれいにする。
それから仕事部屋のベッド(セミダブル)のメイキング。
観葉植物の鉢に水をやって、玄関と仕事部屋の花瓶にお花を生ける。

今日は、3日振りのお掃除だったので丁寧にしたから1時間半くらいかった。

だいたいこのくらいの時間に、事務所が契約している業者が来て、シーツやタオル、それにおしぼりなどの汚れ物をクリーニングしたものと交換してくれる。
時には、コンドームやマッサージオイル、それに潤滑液の補充も頼む。

これで部屋の方は、お客さんを迎える準備ができた。
次は自分のボディ。
化粧を、お仕事用の夜の化粧に直し、髪もそれに合わせてセットし直す。

それから裸になり、浴室で洗腸。
一度徹底的に洗ってあるので、たいていは簡単に済む。
アナルに香料入りのクリームをよく塗り込む。
ボディにも香料入りの乳液をまんべんなく塗り込む。

乳首のピアスを棒状のものから、仕事用の大きなリングに付け替える。
クリペニの根元と雁首にピアスリングをはめ、茎の部分を幅の広い革ベルトで巻く。
お客さんの好みによっては、この時にアナルプラブを挿入して、脱落防止用の革ふんどしか、股間ベルトをする。

今日の最初のお客さんは、クリペニの存在を好まない人なので、テーピングテープでクリペニを下向きに股間に密着するように固定して、黒革の三角ビキニを着ける。

次に、クローゼットに移動して、コルセットを締める。
ほぼ同タイプの色違い・模様違いを6枚持っているが、今日は赤を選ぶ。
胸の部分がUU字型にえぐれているトップレスで、乳房を下から支えて強調するタイプ。
自分で我慢できる限界まできつく締める。

椅子にすわって黒のバックシームのストッキングを履き、コルセットのストラップで吊り下げる。
9cmのピンヒールを履けば、身支度完了。

ウチの倶楽部の基本ルールで、娼婦はこの格好(トップレスのコルセットファッション)で、お客さまを迎えなければならない。
もちろん、こういうファッションで、というお客さまの希望があれば、上に何か着ることはできるが。

ここまですると、時計の針は、だいたい17時を過ぎている。
平日(月〜木)の予約は、18時からなので、これで十分に間に合う。

お客さんを待つ間、今日のスケジュールを再チェックして、移動の段取りや、プレイのイメージを確認する。
初会のお客さんなら事務所から送られてくるプロフィールを読んで頭に入れる。

今夜は、この仕事場で19時から常連のK津さんのお相手をした後、23時から西新宿のホテルで予約が入っている。
こちらは地方の老舗酒造メーカーの若社長さんで、私のようなクリペニのある「女」が大好きな方だ。
3カ月前に初めてお相手した時には、大喜びの大感激で、延長、延長で、朝まで3度もしてくださった。
今夜もたぶん延長戦だろう。

だいたいこんな感じ。
自分ではこんな生活にすっかりなじんでしまっている。
でも、一般の人から見たら、やっぱり変態なんでしょうね。